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「給料に手をつけず、5年で資産を10倍にする」『5年で1億貯める株式投資』要約・解説

株式投資のチャートと分析

マネー・投資 ・ 資産形成 ・ 要約&解説

「給料には一切手をつけない。それでも資産は5年で1億円に届く」――
そんな現実離れした話を、ごく普通の会社員が実際にやってのけた記録が本書『5年で1億貯める株式投資』です。
著者はkenmo氏(湘南投資勉強会)。元手はわずか300万円、追加入金はゼロ。
東証プライム上場メーカーの研究職として働きながら、
4つの投資法を順に使い分けて資産を1億円まで育て、現在は約3億円を運用しています。
天才トレーダーではなく、兼業の会社員だからこそ再現できる――その設計図を読み解きます。

目次

『5年で1億貯める株式投資』とは|
なぜ”凡人の会社員”こそ再現できるのか

多くの人は「投資で1億円」と聞くと、デイトレードで一日に何百万円も動かす一部の天才の話だと感じます。
ですが本書が示すのは正反対の道です。著者自身、利益確定した株がその後さらに値上がりして悔しい思いをすることも多いと認めています。
それでも資産1億円という「高すぎないゴール」であれば、当たり前のことをコツコツ続けるだけで十分に届く、というのが本書の核心です。

背景には、避けて通れない現実があります。年金の受給開始は後ろ倒しが続き、
インフレで老後の生活費は膨らんでいます。本書は「人間らしい老後を送るための最低ラインは1億円」と試算し、
40代・50代から利回り7%のインデックス積立だけで1億円に届かせるのは時間的に難しいと指摘します。
だからこそ、ある程度のリスクを取って個別株で資産ステージを駆け上がる道が提案されるのです。
以下では、その4つの投資法を「資産がどう増えていくか」のロードマップとして見ていきます。

【要約】300万円を1億円に育てる
「資産ステージ・ロードマップ」

本書の投資法は、資産規模に応じて使う武器を切り替えていくのが最大の特徴です。
規模が小さいうちは大胆に、大きくなったら守りを固める。その段階移行こそが再現性の鍵です。

STAGE 1 | 300万円 → 3,000万円(約2年)

新高値ブレイク投資で一気に加速する

年初来・昨年来高値を更新して「新高値」をつけた銘柄を買い、勢いが続く間だけ保有する短期の手法。著者は増収増益だったJINS(現ジンズHD)の商品を実際に店舗で使い、身近な人まで認知し始めた手応えから将来性を確信して集中投資。資金が小さいこの段階は、分散より一点突破でステージを上げます。

STAGE 2 | 3,000万円 → 5,000万円(約1年)

株主優待需給投資でリスクを落とす

人気優待株は、権利確定日(権利付き最終日)に向けて買いが集まり株価が上がりやすい。その上昇だけを狙い、優待を受け取る前に売却して値上がり益を取る手法。8〜9月の安い時期に仕込み、2〜3月に売る。資産が膨らみ「全額を失えない」段階に入ったら、こうして手間とリスクの少ない方法へ重心を移します。

STAGE 3 | 5,000万円 → 1億円

決算モメンタム投資で資産の壁を超える

好決算で上昇に勢い(モメンタム)がついた銘柄に乗る手法。夜間に売買できるPTS(私設取引システム)の株価上昇率ランキングを使えば、昼間働く会社員でも効率的に好決算銘柄を拾える。決算書を一行ずつ読み込まなくても動向をつかめるのが利点。赤字決算や時価総額50億円未満の小型株は除外します。

STAGE 4 | 1億円を、守りながら増やす

中長期投資でローリスクに移行する

市場でまだ注目されていない割安株を発掘し、上昇を待って中長期で保有する王道。決算発表・IR説明会・会社四季報などあらゆる情報源から有望銘柄を探す、最も腰を据えた手法です。資産が大きくなったら、攻めから「継続的に伸びる会社をローリスクで持つ」段階へ。

覚えておきたい一言資産が大きくなるほど、攻めの手法から守りの手法へ。ステージごとに武器を持ち替えるのが、凡人が1億円に届く唯一の現実的な道。

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まとめ|
“ゴール設定”した人から、自由に近づいていく

本書が一貫して説くのは、テクニック以前に「いつまでに、いくら必要か」を決めることの重要性です。
ゴールが定まれば、取るべきリスクの量も、選ぶべき投資法も自然に決まります。
新高値ブレイク→株主優待需給→決算モメンタム→中長期投資という順序は、
そのゴールから逆算された「資産ステージの登り方」なのです。

これは、特別な才能の物語ではありません。著者のkenmo氏自身、上場メーカーの研究職として働く一人の会社員でした。
日中は本業をこなし、限られた時間で銘柄を調べ、生活の延長線上で資産を積み上げていった。
近年でも、本業を持ちながら兼業で投資を学び、数千万円〜1億円規模の資産を築いて経済的な選択肢を広げているビジネスパーソンは確実に増えています。
彼らに共通するのは、相場を当て続ける天才性ではなく、ゴールを決め、ステージに合った手法を淡々と実行する規律です。
あなたも、今の年齢と必要額から逆算して一歩目を設計すれば、給料に手をつけないまま資産を育てる側に回れます。

老後資金の不安を「いつか」で終わらせたくないなら、
まずは本書で4つの投資法と銘柄選びの具体例をたどるのが近道です。

本書には、ここで触れた各手法の実例に加え、
決算書の読み方や中長期で狙う10銘柄、損する人の特徴まで具体的に描かれています。

5年で1億貯める株式投資(書影)

『5年で1億貯める株式投資』とは?

  • 元手300万円・追加入金ゼロで、5年で資産1億円を達成した会社員投資家kenmo氏の実践記録。
  • 新高値ブレイク/株主優待需給/決算モメンタム/中長期という、資産規模で使い分ける投資法を解説。
  • 昼間働く兼業投資家がPTSや決算を効率的に使う、再現性重視の”凡人の戦略”が手に入る一冊。
本書の主な構成
  • PROLOGUE資金ゼロ&知識ゼロから「お金に不自由しない方法」を考えてみた
  • PART2300万円を2年で3000万円に増やした「新高値ブレイク投資」
  • PART33000万円を1年で5000万円に増やした「株主優待需給投資」
  • PART4・5「新高値ブレイク+ROE投資」「決算モメンタム投資」
  • PART6・7中小型株への「中長期投資」とOK/NGポイント
  • PART11勝てる投資家は見逃さない「決算書の読み方」
  • EPILOGUE5年で資産1億円へのロードマップ

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